パワーブルース

ロバート・ロックウッド・ジュニア(ROBERT LOCKWOOD,JR)

シカゴブルース・メニュー

1920年代~50年代(マディ・ウォーターズ)バディ・ガイ&ジュニア・ウェルズエルモア・ジェームス
アール・フッカーロバート・ロックウッド・ジュニアジェームス・コットンジミー・リード&エディ・テイラー
フィリップ・ウォーカーウェストサイド80年代アン・アーバー・フェス

ジャジーな雰囲気もある円熟のギター・スタイル

ロバート・ジョンソン直伝のギター

Born:1915

ロバート・ジョンソンの義理の息子(4才しか違わない)としても有名ですが、独特のスタイルを持つギターの名手でもあります。1915年生まれで、義父のロバート・ジョンソンからも13歳頃に2年間程の直接指導を受けていたそうです。

ロバート・ジョンソンがロバート・ロックウッド・ジュニアの母親を追いかけて、アーカンソー州のヘレナに来た事から義理の親子関係が始まったようです。ヘレナはミシシッピ川クルーズ船の寄港地で、有数の農業地帯です。対岸はテネシー州で、上流(地図で見ると100キロくらい)にはメンフィスがあります。現在は「ブルース博物館」もあるそうです。後述しますが、ブルース界では有名な「キング・ビスケット・タイム」と言うラジオ番組の局もここにあります。

当時のロバート・ジョンソンは、ハウリン・ウルフサニー・ボーイ・ウィリアムソン・二世(ウィリー・ライス・ミラー)と同行したりしていて、ロバート・ロックウッド・ジュニアも最初の数年をライス・ミラーに付いて廻り、後には彼の録音にも参加しています。 以前は「ロバート・ジュニア・ロックウッド」と言ってましたが、いつの頃からか「ロバート・ロックウッド・ジュニア」になっています。

※ウィリー・ライス・ミラーはサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡ(2)です。二世の方が一世(ジョン・リー・ウィリアムソン1914年~1948年)よりも年長です。

SONNY BOY WILLIAMSON 2   Born:1899 : Died:1965

ところで、長期にわたり活動しているロバート・ロックウッド・ジュニアにとり、ロバート・ジョンソンと同じように縁の深いのが「サニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡ」ではないでしょうか。まだ10代のロバート・ロックウッド・ジュニアを連れて2~3年間旅をしていました。そんな人ですから子供の頃から才能があったんでしょうね。

一旦別々になり、ロックウッドはセントルイスからシカゴで活動します。彼はデルタスタイルよりも新しいスタイルを求めていて、いろんなセッションを経験します。セントルイスでは「ドクター・クレイトン」ともストリートで一緒にやり、後にシカゴでクレイトンのレコーディングに参加もします。

1941年に「ブルーバード」から自身の初レコード「リトル・ボーイ・ブルー」「テイク・ア・リトル・ウォーク・ウィズ・ミー」「ブラック・スパイダー・ブルース」「アイム・ゴナ・トレイン・マイ・ベイビー」をリリースします。昔は入るだけ入れたんでしょね、4曲で1枚です。またシカゴでは「ビッグ・ビル・ブルーンジー」のバンドでもギターを弾いていました。

その後へレナに戻ると、「サニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡ」は「キング・ビスケット・タイム」と言うラジオ番組のジョッキーをやっており、41年頃にしばらく一緒に出演します。昼の15分番組ですが、ライブで演奏を聴かせるもので、ドラムを加えて3人でやっていました。

その後「キング・ビスケット」のライバル会社に乗り換えて、ジャズ系のバンドに入ります。この頃から後のジャズ風の演奏スタイルを始めたようです。カウント・ベイシーやルイ・ジョーダンが好みと言いますから、本来はリズム・アンド・ブルース的なバンドをやりたかったのかもしれません。

44年にはメンフィスに移り、さらにシカゴへ再度移ります。チェスでの活動もこの頃からになります。

 

ステディ・ローリンマン

STEADY ROLLIN' MAN

ステディ・ローリン・マン
まずは、これから。

ピアノ・ブルースマン、「オーティス・スパン」のサイドを務めた名盤も良いです。ピアノとギターだけの伝統的なシカゴ・スタイル。
オーティス・スパン・イズ・ザ・ブルース

 

STEADY ROLLIN' MAN (DELMARK:1970)

A:
1:TAKE A WALK WITH ME
2:STEADY ROLLIN' MAN
3:WESTERN HORIZON
4:STEADY GROOVE(INSTRUMENTAL)
5:MEAN RED SPIDER
6:LOCKWOOD'S BOOGIE(INSTRUMENTAL)
B:
1:RAMBLING ON MY MIND
2:BLUES AND TROUBLE
3:WORST OLD FEELING
4:KIND-HEARTED WOMAN
5:CAN'T STAND THE PAIN
6:TANYA(INSTRUMENTAL)

多くのセッションに参加してきた彼の職人技が聴かれるアルバムです。色々な技を吸収して、そして完成させたスタイルは、実に多彩です。

ロバート・ロックウッド・ジュニア・アンド・エイシス

BLUES LIVE !

 このアルバムは見つけられませんでしたが、90年代のライブ盤はありました。私自身が聴いていないので、何とも言えませんが、「ステディ・ローリンマン」などを聴いて、「良いな~」と感じたら、聴いてみてはどうでしょうか。
スウィングス・イン・トーキ...

 

BLUES LIVE ! (TRIO RECORDS)
ROBERT JR.LOCKWOOD & THE ACES

A:
1:SWEET HOME CHICAGO
2:GOING DOWN SLOW
3:WORRIED LIFE BLUES
4:ANNA LEE
5:ONE ROOM COUNTRY SHACK
B:
1:STORMY MONDAY
2:FEEL ALL RIGHT AGAIN
3:HONKY TONK(INSTRUMENTAL)
4:MEAN BLACK SPIDER
5:LITTLE AND LOW

74年の日本ライブです。エイシズをバックに素晴しいプレイを聴かせてくれます。バンドもソロも最高のものが聴かれます。60歳の超円熟プレイ!!。

ジ・エイシス

THE ACES

この後76年の録音がCD化されていました。躍動感に満ちた素晴らしいアルバムです。
Chicago Beat

 

エイシスのマイヤース兄弟の兄ルイスの78年のリーダーアルバムもあります。この人はギターですが、ハープも達人です。
ルイス・マイヤースI'm a Southern Man

 

オムニバスで一曲だけのザッツ・オールライトは良いテイクです。このオムニバスは本当に良く聴きます。オムニバスの名盤ですね。
スィート・ホーム・シカゴSweet Home Chicago / Various

 

THE ACES (TRIO RECORDS) PA-3049

A:
1:THE ACES' SHUFFLE
2:THAT'S ALLRIGHT
3:BABY PLEASE DON'T GO
4:MONEY MARBLES AND CHALK
5:YOU ARE SO FINE
6:YOU UPSET ME BABY
B:
1:DUST MY BROOM
2:I'LL TAKE THREE
3:BLUES WITH A FEELING
4:IT'S ALL YOUR FAULT
5:L M BLUES

日本ライブでバックを務めた、エイシスの71年録音のアルバムです。50年代にリトル・ウォルターのバックを務めた彼等は、まとまったバンドとしては、70年代において50年代を再現出来る貴重な存在でした。シカゴの強力なリズム隊です。エディ・テイラーとサミー・ローホーンをゲストに迎えて、見事なサウンドを聴かせます。

あらためてこの頃のアルバムを聴くと、いろんな点で私としては一番なじむサウンドであり、スタイルと感じます。ブルースの人気が落ちた頃とは言え、間違いなく良いブルースは沢山ありました。

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