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ドゥービー・ブラザーズ(THE DOOBIE BROTHERS)

ブルージーな初期

ブルース・ロックの最後のページになりますが、私が聴いていたのは75年頃までです。全然と言うわけではありませんが、黒人ブルースとサザン・ソウルをメインに聴くようになり、他にも時流のフージョンなども多少は聴きますから、全体からの比率では、この辺りまでが聴いたと言える程度になると思います。

重要なアーティスト達が沢山死亡してしまったり、私の好みからだと、電子的な要素が多くなり過ぎて、私の好みのサウンド(シンプル・ストレート)からは、魅力が無くなってきた頃です。もっとも、ブルースやソウルも行き詰まって、ファンク・バンドなどが隆盛だった頃です。1971年のジェームス・ブラウンの「セックス・マシーン」は最高にイカシテマシタ。多くのファンク・ファンの方は、この辺りからのファンクが良いのだと思います。でも私の場合は、シンプル・ストレートなので、この頃までの音(いろんなジャンルで)が好きです。

ここでご紹介する「ドゥービー・ブラザーズ」も、メンバーチェンジの多かったバンドで、初期はアメリカン・ロック(ウエスト・コースト)と言った言葉がぴったりのバンドでしたが、徐々に「フュージョン」に変わって行ったバンドです。キーボードのマイケル・マクドナルドが加入してからの、「フュージョン」になったレコードも、それなりには好きで聴いていましたが、当サイト的には初期の、ブルース色が強かった頃までとさせていただきます。

ドゥービー・ブラザーズの初期は、中心メンバーであるヴォーカル・ギターのトム・ジョンストンのカラーが強く、ブルースをベースとしたロックをやっていたようです。カリフォルニア州サン・ホセで学生の時に、ドラムスのジョン・ハートマンと出会い、ベースのグレッグ・マーフィーとトリオでやっていました。

ベースがデイブ・ショグレンに替わり、1970年に、アコースティック系のフォークで活動していたパット・シモンズが加入し、バンド名を「THE DOOBIE BROTHERS」と改名しました。サーキットをするうちに、ワーナー・レコードのプロデューサー、レニー・ワロンカーテッド・テンプルマンの目にとまり、レコード・デビューしました。

元々、トムの好きな黒人ブルース、ソウル、ゴスペルに根ざしたサウンドに、パットが加入する事で、フォークやブルーグラスの要素が加わり、さらにドラムスが二人になり、ドゥービー・ブラザーズ・サウンドになっていきました。

私は2作目と3作目が好みですが、初期の5枚をご紹介します。この頃の「ドゥービー・ブラザーズ」は、特に地域に関係なく、「アメリカン・バンド」と言う言葉がぴったりの印象でした。

最初(1作目)のメンバー

トム・ジョンストン:ボーカル・ギター
パット・シモンズ: ボーカル・ギター
ジョン・ハートマン:ドラムス
デイブ・ショグレン:ベース・オルガン・ボーカル

THE DOOBIE BROTHERS (1971年)

ファースト・アルバムですが、ヒット性から言うと少々おとなしい感じです。順番にと言う事で最初に。すでに歌も演奏力も高く、トムとパットの曲タイプがはっきりしているなと思います。フォーク的な曲とロックが色分けされて、1曲ずつある感じです。この時はまだ4人のメンバーです。

トゥールーズ・ストリート(1972年)

早くもメンバーが交代・加入して、ツイン・ドラムの5人になり、ゲストもいたりで、かなり厚みのあるサウンドになってきます。ツイン・ドラム(パーカッションもやる)と、新しいベースのタイラン・ポーター(黒人)が切れの良いノリを生み出しています。このアルバムで大物バンドである事を感じます。

 

キャプテン・アンド・ミー (1973年)

大ヒットした「ロング・トレイン・ランニング」「チャイナ・グローブ」そして、ビー・ビー・キングの「スリル・イズ・ゴーン」を思わせる「ダーク・アイド・ケイジャン・ウーマン」と、ブルージーなトム・ジョンストンの曲が、3曲続く圧巻のアルバムです。他の曲も充実していて、ベスト盤と勘違いしてしまうほど良い曲が揃っています。まず聴くならこれが一番良いですね。
キャプテン&ミー)

ドゥービー天国(1974年)

前作が良すぎると、次が大変ですが、メンフィス・ホーンが参加した曲などは、ファンク味・ファンキー味で好きです。フュージョン風な曲があったり、カントリー、R&Rもありと、いろいろ楽しめますが、方向性が変わる前兆のような感じでした。
Beginnings

スタンピード (1975年)

コンスタントに年一枚のペースでリリースされて、通算5枚目のアルバムになります。それまでゲスト参加していた、ギターの「」ジェフ・バクスター」がメンバーになり、サウンド的にもブルース色が減り、トータル・サウンドとしてのドゥービー・カラーになった印象で、アルバム・クレジットも増加の一途です。
Eat A Peach

以後もコンスタントにリリースされ、私も聴いていますが、前述のようにトム・ジョンストンがグイグイと引っ張っていた頃が、当サイト的なお薦めですので、ここまでとさせていただきます。

 
 

スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)

70年代の後半から80年代の前半にも、いろいろなレコードを聴いていたのですが、何かはっきりした目安のアーティストが出てきません。主に、ソウル系(チャカ・カーンやコモドアーズ)やジャズ系のフュージョン(沢山)を聴いていました。

あくまでも、ブルース以外ではです。私にとってブルースはご飯と同じで、常にメインで聴いていました。ブルースとサザン・ソウルはリアルタイムでなくても、いろいろと買いながら古い名盤などを捜しては聴いてました。これはずっと90年代まで続くのですが、ロックの新盤はあまり買っていませんでした。

どうも、私としては愉しめるサウンドでは無くなってしまった感じです。時々ストーンズやクラプトンのアルバム(ダーティー・ワーク、ビハインド・ザ・サン)を買ったり、ソウルでもアレサ・フランクリン、ティナ・ターナーあたりがロック系のバックで、ヒット曲を出して、買ったりしていましたが、だいたい単発でした。

そんな中で、新人として好きなり、印象に残るのが「スティーヴィー・レイ・ヴォーン」の登場でしょうか。と言っても「チェンジ・イット」のクリップを見てですから、2年くらい遅れて聴いたのですが、3枚まとめて聴きました。

1985年頃ですが、この頃から「マラコ・レーベル」からブルースとソウルのベテランが多数アルバムを出してきて、ロバート・クレイがアルバム「ストロング・パースエイダー」から、シングルの大ヒット「スモーキング・ガン」を出し、久しぶりに私自身勝手に盛り上がった記憶があります。昨日の事のようですが、もう20年・・・・

スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル

※いつものように、私はアナログ盤がほとんどですが、ここに掲載しているCDは追加テイクがあり、かなり面白そうです。

テキサス・フラッド ブルースの洪水:Texas Flood(1983年)

3枚を同時期に聴いたのですが、どれも良かったですね。まずデビュー・アルバムですが、タイトル曲の「Texas Flood」はお馴染みの曲で、ラリー・ディビスの曲ですが、フェントン・ロビンソンのテイクも良いです。「Mary Had a Little Lamb」はバディ・ガイで聴いてました。同じ感じでやってますね。

どの曲も気合が入っているのが良いです。どうしても同時期に活躍していたロバート・クレイと比べてしまうのですが、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの方がブルースに徹していますよね。あと、バンド名にもしているオーティス・ラッシュの「ダブル・トラブル」を思わせる、ヘビーなマイナー・ブルース「Dirty Pool」も良いです。
テキサス・フラッド

テキサス・ハリケーン: Couldn't Stand the Weather(1984年)

3作目までを同時に聴いた中で、その時一番気に入ったのが2作目のこれです。余裕が出てきた事もあるかも知れませんが、音の厚み、演奏にしても、全体がグレード・アップした感じです。ギター・スリムの「Things That I Used to Do」も定番的にカヴァーしているし、何よりもジミ・ヘンドリックスの「Voodoo Chile」カヴァーは凄いなと思いました。ニューオリンズのサウンドもけっこう好きそうな感じです。
テキサス・ハリケーン

ソウル・トゥ・ソウル: Soul to Soul(1985年)

85年の3作目ですが、アルバート・キング風ギターが気持ち良い「Change It」は大好きです。フレディ・キングもやっていた、アール・キングの「Come On」も良いですが、何と言っても「Say What!」のワウ・ペダルは圧巻でした。キーボードが加入して、音がさらに厚くなりましたが、この辺は好みですね。
ソウル・トゥ・ソウル

ライブ・アライブ :Live Alive ( 1986年)

実力派はライブが良いですから、かなり期待したアルバムです。選曲は3枚からバランスよく取っている感じです。
Live Alive

この後、ドラッグの為に活動を停止してしまいます。

イン・ステップ :In Step (1989年)

ドラッグから復帰するのは大変な事ですが、実情はどうあれ見事にグラミー賞まで取った作品です。しかし、残念ながら遺作ともなってしまいました。ブランクも感じさせないくらいの出来です。最後に一番良いアルバムを残したと言ってもいいかも知れません。音がひじょうに良いです。リズムセクションの音も好みです。
In Step

スカイ・イズ・クライング : THE SKY IS CRYING(1991年)

これは、後にアウト・テイクを集めたものです。ブルース集といった感じで、いろいろなタイプの曲を収録しています。80年代の録音は、技術的には完成されていますし、ほとんどがリマスターされているので、どのアルバムを聴いても満足できると思います。このアルバムから聴いても良いでしょうし、遺作となった「イン・ステップ」からでも良いでしょう。きっともう一枚聴きたくなります。
The Sky Is Crying

ボックス・セット:Texas Flood/Couldn't Stand the Weather/Soul to Soul

1作目から3作目までの3枚セットです。
Texas Flood/Couldn't Stand the Weather/Soul to Soul

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関連アルバム

ロニー・マック

スティーヴィー・レイ・ヴォーンが師匠と仰いだ人で、1941年生まれの大ベテランです。アリゲーター・レーベルでの1985年のストライク・ライク・ライトニンと、87年のセカンド・サイト(Second Sight)をカップリングしたものです。 なかなか音が垢抜けていて、ボーカルも良く、良い曲が揃っています。


ストライク・ライク・ライトニン

 

DVD

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レイ・ヴォーンのフェイバリット・ギタリストの一人、ジミ・ヘンドリックス。11曲収録され、うまく編集されてます。入門編としておすすめ。
ジミ・ヘンドリックス

 

 

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