パワーブルース

リズム・アンド・ブルース (R&B)(JUMPBLUES)

カウント・ベイシーとジミー・ラッシング

私自身、R&B(リズム・アンド・ブルーズ)と言う言葉は、かなり曖昧に使っている気がします。さまざまな書籍を見ても、明確な定義は無いようです。

例えば、主にブルースを聴いている人、ソウルを聴いている人、あるいはジャズを聴いている人などにより、とらえ方は様々なようです。

私の場合は、ブルースから派生してソウルとの中間的音楽と考えてきました(言葉ではこの程度しか言えません)。良い音楽であれば良いと言う事で、以下に好きなアルバムを御紹介します。

1930年代から40年代は、すでにビッグ・バンドが全米で活動していて、特に南西部(テキサス、カンサスあたり)はブルース色を強く残していました。このようなブルースを、ジャンプ・ブルースと呼んだりします。

また、バンド構成が大人数になり、ホーンセクションのリフをバックに歌うスタイルが多く、バックの音に負けないように、ボーカルも絶叫する歌い方になり、『シャウター』などと呼ばれる人もいます(全部が叫んでばかりではないですが)。そんな中で私が聴いているものをいくつか上げてみます。年代的には40年代の半ばから50年頃までが良いと思います。

50年代も半ば頃にはロックンロールが流行り、この頃にはソウル音楽の初期の人達もデビューしてきます。『ジェームス・ブラウン』『サム・クック』『ジャッキー・ウィルソン』なども50年代半ばに出てきた人達です。勿論、このような流れも色々と関連しているのですが、取り合えずは気にいっているものを紹介します。

このようなスタイルにも多くのパターンがあり、さらに地方によっても違ったスタイルがあったり、いつでも変化していたわけです。同じ40年代の半ばから50年代の始めの頃は、シカゴではデルタスタイルのマディ・ウォーターズも、レコーディングを盛んにやっていますし、ブルーズがR&Bのチャートにも登場した時代です。

ブルーズ・レーベルのチェスからも、『チャック・ベリー』『ボ・ディドリー』と言ったロックンロールの人達が出ました。また、ニューオリンズも独特の雰囲気がある土地柄で、『デイブ・バーソロミュー』『ファッツ・ドミノ』等が、R&Bからロックンロールへと変って行くような事をやっていました。

大恐慌から戦後にかけての急激な変化があった頃だったわけです。 そんな諸々のスタイルをつなぐのが、まさにブルースと言う音楽だと思います。

カウント・ベイシーの場合、普通はジャズで語られる人ですが、初期に関してはR&B的、ジャンプ・ブルース的な人と感じますので、まず取り上げます。

彼は1904年ニュージャージー州生まれです。ニュージャージー州はニューヨーク州のすぐ南のあたりですから、イーストコーストで活動するのが普通だと思うのですが(実際、最初はニューヨークに行きました)、何故かカンサスシティを拠点にバンドを結成します。きっと、この土地のブルーズスタイルが気に入ったのでしょう。

ジミ―・ラッシングがボーカルで参加しています。ジミ―・ラッシングもブルースの上手い人ですが、ジャズ的な選曲も多く、私自身もアルバムにより好き嫌いが分かれます。

私はそれほど多くは聴きませんが、40年頃カウント・ベイシーのビッグバンドは好きですし、この後に続くジャンプバンドに与えた影響も大きいと思います。南部デルタに根ざしたブルーズとは別に、ジャズ・ブルーズがレコードとしてアメリカ全土にブルーズを広めたのですが、当然、時代が下る程に色々な地域で、様々に変化していくわけです。

イーストコーストはブルース色はあまりなく、『ラグタイム』的な演奏を好んでいたようです。カンザス、テキサスやウエストコーストは、ブルーズ色の強いスタイルを好んだようです。私はブルーズが好きですから、当然後者を多く聴いてきたのですが、こんなスタイルのバンドも50年代の中頃には、ロックンロールに押されて、売れなくなりました。

でも、今聴いても良いなと感じられるものが多く、私的には良く聴くスタイルです。一番輝いていたのは、40年代後半~50年代前半でしょう。

カウント・ベイシー

カウント・ベイシー

3ディスクですから聴き応えがあります。
The Complete Decca Recordings: 1937

COMPLETE DECCA RECORDINGS-1937
COUNT BASIE

バンドを作って早期のデッカ時代です。ジミー・ラッシングも良いですし、サックスのレスター・ヤングハーシェル・エバンスやギターのフレディ・グリーンも良いです。

とにかく沢山のレコードがありますが、私はこの頃のブルーズ、ジャンプをガンガンやってる頃がお薦めです。30年代ですね。

カウント・ベイシー

カウント・ベイシー2

なかなか同じものはありませんが、ほぼ同時期のものです。在庫少ないです。
1938-1939

For the First Time

COUNT BASIE1936-38

上と同じ頃で選曲もダブります。どちらかと言う事で良いと思います。録音年代で捜して下さい。

ジミー・ラッシング

同じく早期のものです。
1930-1938

ESSENTIAL (1954)
JIMMY RUSHING

ベイシーバンドも解散したり復活したりとか、この頃の詳しい事は知らないのですが、ジミー・ラッシングとしてのこのアルバムには、フレディ・グリーンとベースのウォルター・ページが参加しています。

ジミー・ラッシングは最高にイカシテます。ギターでロイ・ゲインズも参加しています。ジャズ・ボーカルともR&Bボーカルとも言えそうですが、ブルースをやってくれる時が一番です。

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